農業はこれから
成長する産業だと思う。

フラワー・クラスター
土屋 利博Toshihiro Tsuchiya
イノチオ精興園株式会社/営業部
2008年入社
ここが聞きどころ! 異業種から転職して9年、他の業界を見てきたからこそ感じる農業の可能性に
ついて、また、キクの品種を開発して販売するというビジネスについて聞きました。

農業と関わる仕事をしようと思った
きっかけと、イノチオ精興園について
教えてください。
私は成熟した業界よりも、成長する伸び代がある業界で働きたいと考えていました。農業は、最も古い産業と言われますが、現代の技術を活用すれば、まだまだ成長する産業ではないかと感じたんです。それでこの世界に飛び込みました。
私の所属するイノチオ精興園は、キクの品種開発をし、その苗を販売する会社です。キクは、バラと並ぶ切り花の代表的な花で、水をきれいに保てば1ヶ月くらい楽しめます。品種開発のポイントは、消費者が魅力に感じる形や色で、なおかつ生産者にとって育てやすい品種であること。消費者と生産者のニーズを、うまく両立した品種がヒットします。ひとつの品種が販売開始されるまで3年以上かかります。トレンドにアンテナを張りながら、先を見据えて競争力の高い品種を生産者に提供することが私たちの仕事ですね。

仕事の内容とやりがいを教えてください。 私の業務は大きく2つあります。ひとつは、担当エリアのキク農家様を訪問してコミュニケーションをとる営業活動です。新しい品種を紹介したり、販売した品種の生育状況を確認したり、今後の栽培計画をお聞きし、それに適した品種を提案します。
もうひとつは、品質管理です。開発した品種は親株を日本で栽培し、それを海外の委託農場に送って苗を栽培します。まず、送り出す親株の品質を確認し、それが委託農場で適正に育てられているかチェックします。1ヶ月に1回のペースで海外の農場を訪問しています。
満足感を感じるのは、お客様に勧めた品種がうまく育ち、さらにお客様の利益になった時ですね。環境や育て方が変わると、うまく育たない場合もありますし、うまく育ってもお客様に利益が出なければ意味がありません。利益が生まれるところまで見届けて、やっとホッとできます。

農業にどんな変化を起こしたいと考えて
いますか?
花は複雑な流通経路を辿って消費者に届けられています。生産者と消費者の間に多くの業者が介在するため、それぞれの考えがあり、同じ花でも評価も変わります。また、花の販売店からは、欲しい品種が仕入れられないという声も聞きます。消費者への届け方をシンプルにし、花の市場をもっと活性化したいと考えています。